みなさんは知ってますか?「かえっこバザール」
遊ばなくなったおもちゃを持ち込むことで『かえるポイント』と呼ばれる擬似通貨と交換することができる。その『かえるポイント』を使用し他のこどもの持ち込んだおもちゃを「購入」することで、いらなくなったおもちゃの交換ができる。
─ ウィキペディア 「かえっこ」より
噛み砕いて説明しますと、おもちゃの物々交換のようなもの。2000年にはじまって以来、全国各地で広がりつつある活動だそうです。
ここ豊能でも「国崎クリーンセンター ゆめほたる」で開催されていると知り、いってまいりました。
この日5/7は「こどもエコフェスティバル」ということで、様々なブースが立ち並んでいました。
実はわたし、国崎クリーンセンター初めて来たんですが、みてくださいこの絶景…!!
眼下に広がる青々とした山。時折聞こえるウグイスの声。こんなにも深呼吸したくなるような、ゴミ処理場がかつてあったでしょうか。
芝生が広がるグラウンドでは、フリーマーケットのほかミニSL試乗会、野菜市などが。お天気もよかったので、レジャーシートを広げてピクニックを楽しむ方もちらほら。
ひととおり楽しんだ後、お目当ての「かえっこバザール」の受付カウンターへ。
まずはポイントカードを発行してもらい、持ち込んだおもちゃを査定。ランクは「すごくいいもの」「そこそこいいもの」「しかたないもの」に分かれていて、ランクに応じたポイント分のスタンプを押してもらいます。
お次はいよいよ「おもちゃ選び」! 整然とはあまり言えない、ごちゃまぜ状態でディスプレイされているのですがそれがかえって”宝物さがし”のようでそそられます。自分の持ってるポイントとにらめっこしながら真剣に選ぶ我が子。
マクドナルドのハッピーセットでしょうか、いくつかダブついたおもちゃは固めて並べてあり、まるでコレクターの棚のようになってる一角があったり、
「ぜんまいざむらい」のぜんまい仕掛けのおもちゃは、なんと背中のぜんまいを巻きます。頭のぜんまいに騙されてはいけない。
気に入ったおもちゃが見つかったら、「かえっこレジ」でポイントと交換してもらいます。
そして、国崎クリーンセンターのかえっこシステムは、おもちゃだけでなくベビー用品にも適応されます。
かねてより欲しかった第二子の歩行器も¥0でゲット!
使わなくなったらまた持ち込めばよい(壊れていなければですが)というかえっこシステムは、レンタルだとどうしてもかかってしまう代金はもちろんありませんし、ベビー用品ではつきものの保管問題や粗大ゴミ回収の手配からも解放される、一番良いシステムのような気がしました。
リユースという行為そのものが、なんだか自分を賢人にしてくれる気がして、普段の愚行がチャラになりそう♪と気分もアガります。
そして、その影響は子どもにも。
かえっこバザールを体験してからというもの、うちの子は「かえっこバザール行こうか」というと、いらなくなったおもちゃを自分で選び出します。
人間誰しも所有物を手放すのは勇気がいることだと思うのですが、子どもが自分で”本当に大事なもの”を選別し、それ以外のものは自分で手放す決断をする。これってなかなかにすごいことだと思うのです。
今まではというと、だいたい親が主体で「もうこれ使わんよね?」となかば誘導尋問のように決めてしまいがちだったのですが、かえっこバザールを機に、いるもの・いらないものを考えてみる、そんな学びになったようでした。
と、このように楽しんだ国崎クリーンセンターなんですが、快適すぎてともすると忘れてしまいそうになるのが、ここはゴミ処理施設ということ。
焼却施設をガラス越しに見学することができるのですが、日曜だったからか工場そのものはどうやらおやすみ中。それでも一部の機械が動いていて、これが大迫力!後日見学メインで行こうな、そう心に決めた私たちなのでした。
UFOキャッチャーのようにゴミを掴んでは落とす、淡々と繰り返される作業。気がつけば何十枚も撮っていた。