居酒屋やクラブ、映画館、深夜まで開いてるカフェ……都会では当たり前の夜の娯楽の数々は、ここ豊能町にはほとんどありません。いわゆるベッドタウン「寝るだけのために帰ってくる場所」として栄えた豊能町は、開発から40年以上経った今もその姿を色濃く残しています。
それこそが町の誇りであり、アイデンティティ、ではあるんですが。
「たまには、自分たちの町で健全に楽しめる夜があってもいいじゃん!」ということで初の夜イベント「プレイリストさらしNight」を開催してみました。
自分たちの町で、健全に楽しめる夜
プレイリストさらしNightといいますのは「普段聴いているプレイリストを公開して、音楽の話あるいはそれにまつわるエピソードを肴にみんなで話そう夜(よ)」っていう趣旨。
結論から言いますと、これ、めちゃイイです。
イベント自体にクラブやフェスのような派手さはないのですが、しゃべりたい欲が満たされるのと、脳内の音楽ライブラリが充填される気持ちよさとでもいいましょうか。ぜひ今度はみんなでやりません??って話を今日はします。
話を弾ませたいならやっぱピザでしょ
今回のもうひとつの目玉は豊能町川尻の「BIKER’S in TRUST(バイカーズイントラスト)」さんの本格石窯ナポリピザ!!土日祝限定で焼きたてを配達してもらえるんです。
豊能町に対応してるデリバリーピザって、実はほとんどなく大変に貴重なんです。こういう大勢が集まるパーティの時にとっても助かる……。国産小麦粉「はるゆたか」を使った香ばしいナポリピザは、見た目よりも生地が軽くてペロッと食べられます。
まずはプレイリストをテロップに書きまして
さらしNightを楽しむための手順は非常に簡単。
まずは、この日のためにプレイリストから3曲をピックアップし、
- プレイリスト名
- 曲名 / アーティスト名
をテロップに書きます。
ちなみにイベント発案者の私は、この3曲の選別にかなり悩みました……。みんなを楽しませることを重視する?まだあまり知られてない最新のやつがいい?いや、いっそ古いやつ?ぐるぐる悩む中で、油断するとヒョコッと顔を出す「センス良いって思われたい…!」というよこしまな心。
そう、「普段聴いてるプレイリスト」という、このイベントの趣旨を発案者が秒でやぶりました(笑)
テロップが書けたら、発表の順番をクジで決めます。
みんなでさらし合おう、プレイリスト
あとはルールなんてあってないようなもの。
くじの順番で、プレイリストの趣旨やどんな時に聴いてるのか、なぜ選んだのか、なぜ知ったのか等を紹介してもらいます。1〜2分程度のライトニングトークの後、みんなで実際の楽曲を鑑賞。「あ、知ってるこの曲!こんな名前やったんや。」「このアーティスト、こんな声でも歌えるんやね」「こんなタイプの曲聴いてるなんて、〇〇さん意外…!」おしゃべりを通じて、みんなの知識が交わっていく感覚。
オリジナル・プレイリストは、お土産に。
これが本イベントの醍醐味。みんなの集合知プレイリストは、おみやげとして持って帰ることができるのですが、こちらの記事でも大公開!
各自のコメント付きで、各曲をご紹介します。
へーさん「いつもだいたい聴いているであろう曲たち」
- Natsume / Kan Sano
- 通勤のとき、朝夜どちらでもいける!
- 通勤のとき、朝夜どちらでもいける!
- 夜行性 feat. 蔡忠浩 / YONA YONA WEEKENDERS
- 夜聴いたらしんみりのんびり。
- 夜聴いたらしんみりのんびり。
- It’s Who We Are / Nulbarich
- 朝、気持ちを高めて仕事に向かうのに最適◎
正宗「ラジオ入れ」
- 惑う糸 / 菅田 将暉
- 菅田将暉くんの新曲。サカナクションをかなり意識した80’sサウンドとクセのある歌い方が魅力。昔の歌謡曲の良いところと今の曲が優れている「昔の曲にない、退屈しなさ」が両立してる。
- 菅田将暉くんの新曲。サカナクションをかなり意識した80’sサウンドとクセのある歌い方が魅力。昔の歌謡曲の良いところと今の曲が優れている「昔の曲にない、退屈しなさ」が両立してる。
- ジェネリックラブ / Klang Ruler
- TikTokから人気出たバンド。これぞZ世代というべきルックスと、音楽専門学校ありがちな軽めのサウンドがほどよく好感触。たぶんかなり凄腕のプロデューサーついた。
- TikTokから人気出たバンド。これぞZ世代というべきルックスと、音楽専門学校ありがちな軽めのサウンドがほどよく好感触。たぶんかなり凄腕のプロデューサーついた。
- 未定 / chilldspot
- 数年前まで高校生だった、ニュージェネレーション。この年でこんなサウンド出せるの?なんなの?才能?あふれんばかりの才能もすごいが、それを発散させることなく抑えた感じで打ち出せるところに実力というか格を感じてしまう。
より「特に音楽なくても生きてける人の20年」
- When Irony Wears Thin / Prefuse 73
- 20年前、名古屋で新卒・一人暮らし。就職氷河期でなんとかありついた仕事は、私にとっては単調で物足りなかった。仕事だけして1日を終えるのが苦痛で、目的があるわけでもなく終電直前まで駅前のCD屋に入り浸っていたときに出会った一枚。刺激のない環境でも、とがった音楽を見つけられた自分、そんなことが大事でした。
- 20年前、名古屋で新卒・一人暮らし。就職氷河期でなんとかありついた仕事は、私にとっては単調で物足りなかった。仕事だけして1日を終えるのが苦痛で、目的があるわけでもなく終電直前まで駅前のCD屋に入り浸っていたときに出会った一枚。刺激のない環境でも、とがった音楽を見つけられた自分、そんなことが大事でした。
- 裸の勇者 / Vaundy
- 20年後の今聞く音楽は、子どもたちと一緒に見るアニメのテーマ曲ばかり。アニメ「王様ランキング」のOP曲。カラオケで全員で大合唱する我が家の定番。野太く感情豊かに歌い上げるAメロ〜Bメロが気持ちよくて仕方ない。一方でサビは爽やかな若者らしい声で編成された曲で、子どもたちとパートを分けて歌えるし、WIN-WINやん!と思ってたら最近息子(5歳)から「おかあさんはうたわんといて」と言われてつらみ…
- 20年後の今聞く音楽は、子どもたちと一緒に見るアニメのテーマ曲ばかり。アニメ「王様ランキング」のOP曲。カラオケで全員で大合唱する我が家の定番。野太く感情豊かに歌い上げるAメロ〜Bメロが気持ちよくて仕方ない。一方でサビは爽やかな若者らしい声で編成された曲で、子どもたちとパートを分けて歌えるし、WIN-WINやん!と思ってたら最近息子(5歳)から「おかあさんはうたわんといて」と言われてつらみ…
- Just the Two of Us / ウィル・スミス
- 大学生のときに観た映画「オースティン・パワーズ:デラックス」で流れた曲。うろ覚えながらもお気に入りの曲だった。時を経て、NHKのムジカピッコリーノで再会。初めて曲名がわかり、有名なソウル曲と知る。いろいろな人がカバーしてるが、ウィルスミスのが一番しっくりきて聞きやすい。
ゆいちゃん「さなちゃん(娘のために作ったプレイリスト)」
- クロノスタシス / BUMP OF CHICKEN
- 名探偵コナンの映画最新作の主題歌。最近もっぱらコナンにハマっている小2の娘と一緒に映画を見てきました。BUMP世代だったわたしも、BUMP節が久しぶりに聴けて嬉しかったりします。今回の映画は、大切な人を亡くしたキャラがメインになってくるお話なので、映画にぴったりの曲です◎
- 名探偵コナンの映画最新作の主題歌。最近もっぱらコナンにハマっている小2の娘と一緒に映画を見てきました。BUMP世代だったわたしも、BUMP節が久しぶりに聴けて嬉しかったりします。今回の映画は、大切な人を亡くしたキャラがメインになってくるお話なので、映画にぴったりの曲です◎
- Mela! / 緑黄色社会
- 今年の運動会のダンスに起用された曲です。「わたしたちのときってドリカムとかじゃない?」とか旦那と言いながら、完全に最新曲から疎くなってしまった中で、先生たちがこどもたちのために最新曲を見繕っているんだなーと勝手に感心(笑)。
- 今年の運動会のダンスに起用された曲です。「わたしたちのときってドリカムとかじゃない?」とか旦那と言いながら、完全に最新曲から疎くなってしまった中で、先生たちがこどもたちのために最新曲を見繕っているんだなーと勝手に感心(笑)。
- ツバメ (feat. ミドリーズ)/ YOASOBI
- 「パプリカ」がNHKのEテレで流れていた枠に、今年流れているテーマ曲。最近もっぱらYOASOBIにハマっている娘はもちろん、1歳の息子もこの曲が流れるとノリノリで踊ってくれます。
最後に
今回のメンツは、普段から仕事に関すること・育児に関することはわりと話す仲なんですが、『音楽』という新しい視点でのおしゃべりがまた新鮮で。
みんな子連れだったこともあって、健全に20時には解散。
開催するごとに「お気に入りの曲」が増えるのが、またうれしい。帰り道もじんわりと「いい夜だったな、またやりたいな」と素直に思える良いイベントでした。