豊能町近郊に移住したい人・移住してきた人・豊能町で生まれ育った人、それぞれの垣根を越えたおはなし会『移住カフェ – とよのの暮らしとおしゃべりと -』。
わたし自身、かつては豊能町には縁もゆかりもない移住者でしたが、地元の方と繋がるほどここでの暮らしが楽しくなった経験がありこの企画を発案。
移住してきたばかりの人やこれから移住を検討している人が、地域の人たちとの交流や情報交換を通じて、より暮らしが豊かになる場を、と運営しています。
地域のぶっちゃけ話が聞ける交流の場
地域のことを知る、地域を再発見する場として、これまでとよのていねい店舗で交流会形式のものを開催。自己紹介の時間をたっぷりとって、理想の暮らしや、どうして豊能町に来たのか……etcストーリーを話していただきます。胸に込めた思いやバックグランドも十人十色、しかし同じ町で暮らすもの同士、暮らしのあるあるネタや相談事を通じてトークに花が咲きました。
ライトニングトーク&座談会の拡大版にしてみたら
今回は、豊能町移住者や豊能町生まれの先輩たちにパネリストとしてご協力いただき、壇上でライトニングトーク&座談会スタイルの拡大版。2023年2月5日(日)に吉川自治会館にて開催しました。
会場も広くなって、より多くの方に来場していただきました。以前から参加したいと思ってくれていた移住希望のご夫婦や、町内で既に活躍されている個人事業主の方、これから事業をスタート予定の方、その他には複業村の農Xの地域を知るプログラム「移住/二拠点生活のライフスタイルを学ぶ」の一環しても協力、よりたくさんの移住希望者に話を聞いていただきました。
パネリスト紹介
お話いただいたパネリストの方々をご紹介します!
- 平井 友之(映像制作JOYNT @maicopaper )
- 移住歴約3年。ダンス大会や地域イベント等の撮影・動画制作を行う映像クリエイター。
- 東 好美(暮らすワルツ @kurasu_waltz )
- 移住歴7年の2児のママ。整理収納アドバイザーとして活躍中。
- 鴻野 克之(2拠点生活中 @k.k0408)
- 豊能町で生まれ育ち大学卒業とともに町外へ引越したが、実家の稲作の手伝いのためこまめに帰省している。
- 一般社団法人とよのていねい 相澤 由依《ファシリテーター》
- 移住歴7年。地域の魅力発信やイベントの企画運営を行う。
移住歴が3年の平井さんには最新の移住情報を、地域の暮らしに慣れてきた先輩移住者ママの情報は東さん、そして豊能町出身者でありつつ現在2拠点生活をされている鴻野さんには、これから新しい生活スタイルとしての視点も交えたトークを。
また豊能町は、歴史と自然豊かな風景が広がる里山エリアの東地区、能勢電鉄が通る住宅地エリアの西地区でそれぞれの良さがあり面白いところ。平井さん、東さんは西地区、鴻野さんは東地区の視点でお話をしていただきました!
トークテーマ
今回はライトニングトークと座談会で大きく2つに分けて進みました。
- 豊能町移住者・出身者によるライトニングトーク
- 移住の決め手
- 豊能町のここが好き
- 移住者ぶっちゃけ座談会
- 通勤方法は?
- 休日どこ行く?
- 学校どんな雰囲気?など
- 質疑応答
1:移住の決め手や町の良さを語る「ライトニングトーク」
移住者のお二人である平井さん、東さんからは、それぞれ移住の決め手をお聞きしました!
「値段、住みやすさ」が決め手だった平井さん、お知り合いに豊能町をおすすめされてからはトントン拍子で約3ヶ月ほどで移住が決まったのだとか。
一方で東さんは《理想の住まいへの強いこだわり》があり、住まい探しに3年かけてこの土地にやっと巡り合ったのだとか。大阪のあちこちから滋賀まで足を伸ばして探した結果、今の「景色が良い土地との出会い」が決め手となり豊能町での暮らしがスタートしました。
豊能町出身で現在滋賀との2拠点生活中の鴻野さんは、ご実家の稲作のお手伝いのためこまめに帰省されています。ご自身も父親になり、幼少期過ごした豊能町の良さに改めて気づいたとたくさんのお写真とともに地元愛についてお話してくれました。
2:ここだけの話「移住者ぶっちゃけ座談会」
通勤めっちゃ大変なんじゃない?
暮らしをする上で最も気になるのは、通勤できるかどうか。通勤方法については、平井さんも東さんも個人事業主だったので、通勤時間は0分!東さんのご主人、私(相澤)の夫は約1時間かけて大阪や兵庫まで通っています。能勢電の駅が点在する西地区の場合、さほど通勤時間は気になりません。
また個人事業主のお二人には、豊能町でのお仕事のしやすさも聞いてみました。打ち合わせ場所や出張先までのアクセスも特に問題なく、休憩時間も空気が美味しくてリフレッシュできるとのこと。これからの時代はさらにリモートワークやローカルな地域で事業を起こす人が増えてくると思うので、またゆっくりお話を聞いてみたいです!
お休みの日はどこいくの?
「休日どこ行く?」という質問では、近隣の箕面などのショッピングモールに行ったり、最近できた町の子育て支援スペース「だんでらいおん」を紹介してくれた平井さん。土曜日も空いていて嬉しい!と教えてくれました。
自然遊びをするなら?の問いには、町民におなじみの初谷川、川西市のせせらぎ公園……と次々と有力情報が寄せられました。
鴻野さんは今ほど豊能町が発展していない約30年前のエピソードを。「池田の商店街には、ゲームや玩具がひしめき合うおもちゃ屋さんがあって、子どもの頃は池田に連れて行ってもらうのが何よりも楽しみだった。池田の商店街=都会。」とのこと。子どもらしいエピソードに、思わずほっこりさせられました(笑)
買い物はどうしてる?
隣町の箕面森町にできたスーパー「TRIAL」は24時間営業でなんでも揃うので「買い物はここ一択!」という東さん。子どもから急に告げられた明日必要な学校のノートや上靴の手配、今までは涙を飲んでましたが「TRIAL」ができてからは慌てません。
新名神も開通し、国道423号線沿いには魅力的な店舗も増えてきました。お出かけもお買い物も不便なく暮らせます。
※豊能町にも地元民に愛されているスーパーがいくつかあります。品質の良いお肉や野菜が美味しいんです。
子育て世代が気になる通学について
先輩ママの東さんからは、地元の幼稚園と小学校の情報を、平井さんからは保育所の様子を、豊能町出身の鴻野さんからは高校・大学の通学についてお話を聞きました。高校や大学の通学については、筆者も気になるところ……。東地区からの通学ではバスが必須だそうです。
その他にも「産婦人科が町に欲しい!」などの本音トークも飛び交いました。
3:教えて先輩たち!「質疑応答コーナー」
会場参加者のみなさんからは事前に質問を書いていただきました。盛りだくさんだったため、イベント中はすべての質問に答えることはできなかったのですが、後日パネリストの3名にご協力いただき、質問に答えていただきました!その中からいくつか紹介します。
Q:水道管は凍結しますか?
平井さん:凍結の経験は今のところないです。対策的には、前夜から水を少し出しっぱなしにしておく、湯船に水を溜めておく等しました。
東さん:特に対策はしたことはありません。
鴻野さん:僕の実家は凍結しますので、危なそうな日は前夜から少し水を出しっぱなしにしています。
Q:雪はどれくらい積もりますか?
平井さん:積もっても生活にそれほど影響が出ない程度かなと思います。今年は10cm前後くらい?
東さん:2016年に引っ越してきた年の冬に庭に20cm弱積もったのが最大積雪でした。毎年雪は降るけれど、積もっても3cmくらいかな。雪かきはいらなくて、ちょっとだけ雪遊びができるくらいです。
鴻野さん:年に数回は積もります、東地区は積雪が多いように思います。特に牧地区(笑)
僕の子供の頃に比べれば、積雪量は少なくはなってきていますね。昔は結構な大きさのカマクラが作れたんですけどね。
Q:移住したいと思ったら、まず最初にした方がいいことがあれば教えてください。
平井さん:土地探し、家探しで迷った時に言われたのが「①アクセス(利便性) ②広さ ③金額のどれも全て納得のいくところなんて存在しません」でした。よく考えれば当たり前のことなんですが(笑)。結局は優先順位(あるいは妥協点)をどれにするかを明確にすることかなと思います。
東さん:目的や優先順位を言語化して家族と共有しておくと、迷った時に指針になると思います。
Q:豊能町に住んで困ったことは?
平井さん:電車の移動が少し面倒。大阪市内に住む友人を招く際はちょっと申し訳ない気持ちに(笑)
東さん:豊能町だから困った、ということは特にありません。ですが、大きな災害が起きた時に陸の孤島になる可能性があると感じているので、防災備蓄や車のガソリンは早めになど普段からできることを続けています。
鴻野さん:東地区だとやっぱり交通面ですね。車が必須です。車で箕面森町のバス停まで15分、ときわ台の駅まで20分ほど。阪急バスが通ってますが本数がかなり少なくなったので。
Q:実際に住んでみてよかったこと、嬉しかったこと、誇れることは?
平井さん:場所にもよるかと思いますが、もともと住んでいたところ(池田市)より、自然が多いにもかかわらず、家からコンビニ・最寄り駅・学校・スーパーなどの距離が近くなりました。いい意味でコンパクトにまとまっている気がします。
東さん:朝食中に、子どもが「鹿だー!」と言う光景が日常なのが嬉しいです。
鴻野さん:たまに夜散歩するんですが、自然の音・澄んだ空気・満天の星などで五感が研ぎ澄まされる感じがします。田舎でしか味わえない感覚だと思ってます。
移住者、町の先輩としてご自身の経験を丁寧に伝えてくださったパネリストの平井さん、東さん、鴻野さん。それぞれの視点でお答えいただいたことでよりリアルな暮らしを想像できるのではないでしょうか?ご協力いただきありがとうございました!
参加者の声
移住カフェに参加いただいた「複業村の農X」の受講者さまより、いくつかメッセージをいただいたのでご紹介します!
◆実際に移住をしてきた人、豊能町出身の方の話、参考になりました。
◆ありがとうございました。また、お野菜が育ったらご挨拶に伺います!豊能町を盛り上げる何か、またご一緒できれば嬉しいです。
◆移住者の生のお声をお聞かせいただきありがとうございました。まずは2拠点、その後完全な移住が出来ればと思っております。今後もアンテナを張って情報拾ってまいりたいと思っています。
◆移住のリアルがざっくばらんな形で聞けて、嬉しかったです。トライアルの重要性が身に染みてわかりました。貴重なお話ありがとうございました。
◆三者三様の移住ライフ体験を企画していただき、自分の理想を考えるヒントがありました。デザインや企画の視点から、地域を盛り上げるって、とっても必要なことだと思います。これからも学ばせてください。
暮らしについて考える・知る・交流する場を作るということ
「移住カフェ」というイベントが、豊能町での暮らしや暮らす人を知る機会になり、移住の一歩を踏み出すお手伝いができたら嬉しいです。
結果的に、豊能町への移住へ至らなかったとしても「『移住カフェ』があったから、今・これからの暮らしを考える機会になったな」と豊能町と移住カフェをふと思い返してもらえたらいいなぁと思っています。
今後の開催については不定期開催予定です。次回の開催をお楽しみに!!
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