10月はじめの日曜日。
夫とむすめが朝からいそいそと準備を始めていました。
手にはアマゾンから届いたポケットサイズの「きのこ図鑑」。
行き先は、ドラえもんで言うところのいわゆる”裏山”、「高代寺山」。
春にはヨモギやわらびも採れるし、山頂の高代寺にはツキノワグマのとよちゃんも。いい塩梅の勾配があってちょっとした山登りが楽しめる、そんなお宝的な裏山です。
「ちょっときのこ散歩いってくるわー」
そう言ってふたりは出かけて行きました。
途中の道はこんな感じ。
たまに軽トラなども走っているので注意が必要です。
なにがいいって、近隣は住宅街なのに一歩足を踏み入れるとこの別世界。
ここの空気がそうさせるのか不思議と”山登りスピリット”が発動するようで、行き交う人々はお互いに挨拶や「何採ってるんですか?」など心地よいコミュニケーションを交わします。
おうちに帰ってきて、ずらりと並べてみたきのこ達。
自然が織りなす、カラフルでフラクタルな構造美。
ちなみに夫はきのこ採り名人でもなんでもなく、ただの「きのこ図鑑を前日に買った人」。
それでも子どもと一緒に沿道をざっと2時間ほど探しただけで、
このような多種多様なきのこが見つかるのは驚きです。
きのこの世界は奥が深く、素人が図鑑を見ただけでは名前さえも確信がもてないので、勝手に名前をつけることにしました。
「しいたけでかきのこ」「あかきのこ」「おやこきのこ」。
標本のような出来栄えに、ぬいぐるみ達を引率し博物館遠足ごっこを楽しむむすめ。
0円(図鑑代はいるけれど)で自然と触れ合いつつアカデミックな体験遊びができて、親ごころ的にもまんぞくまんぞくな秋の休日でした。