VRで何か面白いことしたい

by 正宗3

なんか歯切れの悪いタイトルになっていますが、これには理由がありまして。
「VRで地域に貢献をしたい!」とか言っちゃうと、いやいや、地域貢献だなんてそんな、そこまで凄い系でもないんです、ってなっちゃう。
「VR施設を作りたい!」まで言い切っちゃうと、う〜んまあ最終的にはそれも夢なんだけど、現時点ではもっと手前のところから始めないと、と思っちゃう。
そんなこんなで、今現在具体的に「何がしたい!」ってはっきり言えない部分もあるのでタイトルがえらいぼやかしぎみになっていますけど、VRです。VR。
仮想現実。ヴァーチャルリアリティ。私は本業が技術者なのでVRについての言葉の定義をはっきりしておかないと次の話題に進めないタイプなのですが、この記事でそれをやっちゃうと広義のVRの定義付けから始まっていつになったら本題に入れるのかわからなくなるので、VRについての言葉の定義付けは思い切って「いわゆる世間一般で言うVR」というくらい乱暴にざっくりと定義して話を進めていきたいと思います。

今現在、いわゆる世間一般で言われているVR

 

私は普段は仕事で技術者向けにVRについての技術記事なんかも書いてるのですが、
(例
VR素人がVRコンテンツ作り始めたようです | 宇都宮ウエブ制作所
VRぶつかり銭湯 – ATL SHOWCASE
今回は難しい技術のことは抜きにしてかなりざっくりと説明をしていきたいと思います。言い方を変えれば、技術者が読むとかなり荒い内容の記事になっていますが、ものすごく噛み砕いていることをご容赦ください。

さて、今現在、VRで何が出来るかというと、ひとことで言うと「そこにいる感覚」が味わえるということです。
これはもう言葉で伝えるよりも実際に体験してもらわないと伝わらないと思います。さっそく体験していただきましょう。
えっ?ちょっとまって?VRって特別な機械が必要なんじゃないの?さっそくって、この記事読んでる人、無理じゃない?いい質問です。擬似的にVRを体験してもらいますので順を追って説明していきます。ヴァーチャルVRですね。

まずは次の映像を見てください。
箕面森町からときわ台に向かう道を、たそがれ時に走行撮影してみました。

PCで見てる人は、再生されてる状態で映像をマウスでドラッグ。ぜひとも全画面でみてください。スマホで見てる人は、スマホを左右いろんな方向に向けてみてください。
どうです。映像の中が360度見渡せるでしょう。
隣に自転車に乗ったおじさんが写り込んでいますが(私です)、そこはあんまり気にしないでください。今後、予算の都合が付けば、モデルさんとか芸人さんやタレントさんに撮影してもらって、一緒に地域巡りを楽しむみたいなコンテンツ作りを目指しているんですが、今のところは私で勘弁してください。
で、これけっこう没入感やばくないですか?特にスマホは、向けた方向に映像も動くので、まるで本当にその場にいるみたいな気持ちになれます。

凄いのはここから。
物を買わすみたいな形になって申し訳ないんですけど、ぜひともこういうやつを買っていただきたく。

もっと安いやつだとこういうのも。

これをスマホにつければ、最新VRが楽しめるんです。いやほんと。
VRって、もっと何十万円もする高い機材を使わないと楽しめないものと思っていた方も多いでしょう。実は違うんです。スマホがあれば何百円から千円ちょっとくらい出せば体験できるんですよ。最近では百均(セリアとか)でもVRゴーグル売ってるらしいです。
で、スマホにこのVRゴーグルを付けて、先程のyoutubeの

このへんにある

こんなアイコンを押せば……

じゃ~ん

SUUGEEEEEEEEE!!!!!!!
この状態でVRゴーグルをつければ、なんとなんと、まるでその場にいるかのような体験が!つくづく並走してるのが変なおじさん(私です)で惜しい!

で、結局のところ何がしたいの?

あ〜、えーっとですね、うん……。実は私もけっこう決めあぐねているところがありまして。
もともとは、「これで豊能のスポットをたくさん撮影して色んな人にVR体験してもらおう!」って思って機材を買い揃えたんですよ。いや、まあそれは実際に今後やってくんですけど。
でもそれって他所がどこでもやり始めたら特に目新しいこと何もなくなるんで、いや別にそれはやらない理由にはならないですけど、というかむしろだからこそ綺麗なモデルさんや面白い芸人さんに撮影してもらうっていうコンテンツ性が大事だと思うんですが、ってつまり結構今悩んでる時期でして、ひとことで言うと「面白そうな種はみつけたのに面白くなりそうな木が育たない」状態なので、継続してアイデアを考え中です。

最新機材を使ったVR作品の研究・開発を行いたい

今まで説明したのは、スマホで出来るお手軽VR体験でしたが、こっからはガチなやつ。ウン十万する機材を買い揃えてすっごいVR作るぜっていうお話です。
先程もちらっと紹介しましたが、リクルート社(ホットペッパーマガジンとかタウンワークとかの会社です)が渋谷のど真ん中にVR開発スタジオを作りました。

VR開発に関する設備を備えたオープンイノベーションスペースを公開します


このATLのショーケースに、私のVR作品も紹介していただきました。
VRぶつかり銭湯 – ATL SHOWCASE

このATLがどういう施設なのかをざっくり乱暴に説明しますと、
高額なVR機材を無料で自由に使って、誰でも(一部審査アリ)VR作品の研究・開発が行える施設
という施設です。しかも、出来た作品の著作権等をATLは主張しない。
ちょっとむずかしい話になってしまいますが、そんな都合のいい話があるのかってことなんですが、あるんです。
VRという技術は、人類が歴史上初めて手にする技術だからこそ、その発展は個人や企業の枠を超えて全人類のメリットになりうるんです。ちょうどインターネットが黎明期に発展したように。
私がやりたいことは、このATLほど凄い施設じゃなくていいんですが、この豊能にVRの機材を使える、研究・開発できる場所を作りたいと思っています。さすがにいち個人がやることなんで、リクルート社ほどおおきな資本を動かせるはずもないので私が作りたいほうは利用料無料ってわけにはいかないと思いますが、関西近辺にいる「VRで何か面白いもの作りたい」と思ってるクリエイターに貢献できる施設ができればいいなと考えています。
VRの開発には、ある程度の広さも必要になってくるのですが、豊能ならではの環境を利用して都会ではなかなか個人が持つことが出来ないような広い開発環境が作れると思います。都会に近い立地だからこそ、関西のVRクリエイターたちが豊能に集まってVRの研究・開発をしたらどうなるでしょう。
作品の展示も行いたいです。関西や西日本のインディーズVR作品なんかを緩い条件で展示できるようになれば、一大VR体験スポットとしても人が集まります。
バンダイナムコが歌舞伎町にVR体験スポットを作りましたが、こういう凄いのは東京で、インディーズの小粒なピリッとしたやつが豊能で体験できるとなると、住み分けもできると思います。
VR NAGAKUTE By Project i Can TM | ナムコ 「夢・遊び・感動」を。

現時点ではとりとめのない夢ですが、なんとか実現したいと思っています。
大阪市内に住んでいるときは、一般的な個人がVR専用の研究開発室を持つなんて夢のまた夢のような住宅事情でした。
豊能に住んでからは、狭いながらも専用のVR開発研究室を持つことが出来ました!

今日もVR開発中!!

Masamune Utsunomiyaさん(@masamunet)がシェアした投稿 –


こういう利点は、もっとどんどんとアピールしていきたいと思っています。
この芽がいつか大きくなって、VRを勉強したい、何か作りたい人たちにとっても、一般の人にとっても気軽にVRに触れられるようになったらいいですね。


追記

未成年者のVRゴーグルの長時間仕様について、成長への悪影響が懸念されています。
参考)

VRヘッドセットの対象年齢設定状況と小児利用による斜視のリスク

なぜ13歳未満の子供は、Oculus Riftを使用してはいけないのか?医学的な見地からの警鐘


わかりやすくまとめられてはいますが、どちらも広告付きの記事ですのでリンク先の信憑性も含めて各ご家庭でよく話し合った上で、子供のVRの使用については各自ご判断ください、

1 コメント

YouTubeのおすすめVR動画を紹介するよ – 大学堂株式会社 2019年8月23日 - 7:25 PM

[…] 実は数年も前からこんな記事を書いていたりと、地方で暮らすこととVRとの融和性についての研究にいろいろと取り組んでいます。社長はガチのプログラマーなのでVRコンテンツそのもの […]

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