共感と発見。カードゲーム「ディクシット」で遊ぶ体験は楽しすぎて、安易な言葉では読者にオススメできない

by 正宗3 2016年8月23日

次の5枚の絵をみて、『秘密』というキーワードの絵はどれだと思いますか?

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どれもそれっぽくて、1枚だけ「これ!」って絵はわからないですよね。わからなくて正解です。

ところが質問が「Aさんが選んだ『秘密』というキーワードの絵がどれだかわかりますか?」だとどうでしょうか。「Aさん」とは、仮にあなたの大好きな人でもいいですし、お世話になった上司だとしてもいいです。

「Aさんだったらこれを『秘密』として選びそう」

「この絵はAさんは絶対に選ばない……かな?」

Aさんの選びそうな絵、みつかりましたか?

一枚の絵、ひとつの言葉から始まる、無限に広がる共感の世界

今回紹介する「ディクシット」は、みんなでそれを当てっこするゲームです。

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ディクシット
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めくるめく「共感」の世界

家族のこと、恋人のこと、友人のこと、親戚のこと……。あなたは最近、身近な人と、考えていることを深く共感したことはありますか?または共感されたことはありますか?

「今さら面倒臭い……」

たいせつな存在で身近にいるからこそ、あなたとあの人との距離をいまさら特別なもので縮めようとは、しなくなるのかも。

「ディクシット」はカードゲームです。カードゲームなので表向きは勝ち負けがあります。ところが、みんなでワイワイ勝ったり負けたりを繰り返しながら遊んでいると、いつのまにか勝ち負けを超えて、遊んでいる者全員が深い共感を体験しているという、とても不思議で楽しいゲームなのです。

そう説明すると、「なんだか難しそう……」「深そう……ぱっと遊びたいだけなのに……」「ていうか胡散臭いスピリチュアルな奴っぽそう」と思うかもしれません。だいじょうぶ。

そんなに深く考えなくてもルールは簡単、みんなで集まってカードを配ればすぐ遊べちゃう。だからディクシットは凄いんです。

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誰よりもあなたを理解する、そんなツールになる遊び

夏休みを利用して遠くから遊びに来てくれた、中学生になる甥っ子に、「ディクシット」を使って5歳のむすめと遊んでもらっているときでした。

「遠い記憶」

「おなかすいたあ」

「深い瞑想」

「終わらない夢」

「あそぼう!」

「旅立ち」etc…

勉強嫌いのやんちゃな盛りの男の子から飛び出す、繊細で優雅なキーワードの数々。子供らしく伸びやかで、男らしく力強い。

それにしっかり付いていく、うちの5歳児。

この絵から、この子たちから、そんなキーワードや物語が生まれるの!?まるで魔法を見ているようでした。

言葉という道具がまだ揃っていない未就学児も、すこし世の中に反発を覚え始めた思春期のやんちゃ坊主も、インテリぶってるあいつやスイーツしか話題にないと小馬鹿にしているあの人だって、いつも頭から叱るだけの偏屈なあの方も、みんなが一瞬で理解して遊べてしまう、「ディクシット」はそんなゲームです。

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一枚の絵、ひとつの言葉。あるいはその逆

一枚の絵をみて、ひとつの言葉を作る。

あるいは、ひとつの言葉から連想される絵を、一枚えらぶ。

あなたはそれらの体験をしたことがありますか?

うれしそう、悲しそう、大変そう、裏切ってそう、大きなおくち、小さないのち、たよりない形、雨、風、炎、まぶしさ、暖かさ、絵を見て恥ずかしがらずに感じたことを言葉に出来ますか?

あなたは一枚の絵を選びます。そしてその絵に関する何か言葉を発します。

「……。ばかばかしくも愉快な夜」

みんなはあなたの言葉を聞いて、考えます。みんなが手元に持っている絵のなかで、どれが一番「ばかばかしくも愉快な夜」という言葉に近いかを。そして選びます。

みんなが選んだ、それぞれの「ばかばかしくも愉快な夜」の絵を、誰が出したかわからないように並べます。その中で、あなたの選んだ「ばかばかしくも愉快な夜」の絵がどれかを、みんなで当てるのです。

「これかな?」

「これはあの人は選ばなさそう。だってあの人は理屈っぽいもん」

「これなんかどうかな。ほらここにサルが描いてある。あの人は以前サルってばかばかしいって言ってたから……」

「こっちは絶対あの人っぽい!」

ゲームは、あなたの絵がどれだったのか、当てた人の数で点数を競い合っていきます。

競い合うといっても、このゲームにおいて勝ち負けはあくまで味付け。勝っても負けても、絵を当ててもはずれても、体験するのは不思議な共感と発見の余韻。

「Bさんって、この絵をこんな言葉で見るんだ……」

「ほら、やっぱりそうだった。Cさんはこれを選ぶとわかってた」

「わたしの言葉をDさんはわかってくれた!」

このゲームを囲んで、その場には争いや無理解は生まれません。

あるのはただ、一枚の絵から生まれる言葉と、ひとつの言葉から選ばれる数枚の絵。

共感と発見。

めくるめく知性と感性の興奮。そんなすてきな体験を、ぜひとも大切な人達と共有して下さい。

たいせつな人にこそおすすめしたいゲーム。「ディクシット」の紹介でした。

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「とよのボドゲ部」コーナーのご紹介

豊能の充実した里山ライフも楽しいけれど、いつも外遊びばっかりでは身が持たない……!

そんなときに役に立つ、ボードゲームやカードゲームをいろいろと紹介していきます。

外に出れば何でもある都会の街と違って、豊能では自分達で楽しむためのちょっとした工夫をすればするほど、きっとふだんの生活がどんどん楽しくなっていきます。そんな楽しむための工夫の一部を、ボードゲームでも少しお手伝い。

家族の時間をテレビやスマホのお世話になるのもいいけれど、ちょっとのあいだだけ電源を消してみて、学校帰りや夕食終わりにみんなで盤を囲んでワイワイやってみませんか。

ボードゲームやカードゲームなんて、いままで人生ゲームとUNOしか知らなかった人もきっと満足できると思います。ボードゲームには、みんなで楽しめる要素が盛りだくさん!

こどものお気に入りの楽しいゲームから、おかあさんがインテリアとしてつい飾っておきたくなるようなおしゃれなゲーム、おとうさんがコレクションしたくなるかっこいいRPGボードゲームなどなど、もりだくさんの内容で紹介していきますのでご期待下さい。

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