美味しい野菜は会話が増える。週に一度の野菜市は暮らしを物語で紡いでいく

by 正宗3 2019年12月9日

すべて豊能町産、という野菜市はじめました

タイトルを見てのとおりなのですが「なんでそんなに豊能町産にこだわるの?」
いきなりいい質問です。答えは簡単。新鮮でおいしいから!です!!
難しいことは置いといて、同じ町内で作られたおいしい野菜をたくさん届けたい。そんな想いから町内のママさんたちが集まってはじめたのがこのとよのていねい野菜市です。ママさんたちのがんばりをサポートすべく、ふだん仕事で忙しいパパさんたちもいろいろ手伝ってくれてます。

「売り上げの一部は何々のために役立っています」
さいきんよく目にするこの言葉。ただ買うだけじゃなく、何々のために役に立ってますよ、っていういろんな取り組み、ありますよね。
とよのていねい野菜市でも、そんな取り組み、やってます!!
売ってる野菜は全て豊能町産。売ってる人も売ってる場所も全て豊能町。売り上げの一部、なんて言いません。全てです。売り上げの全てが豊能町の野菜生産に携わる人々のために役立ってます!

こうやって書くと、「あ〜なんかボランティアで儲け度外視とか、そういうやつ?」って思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。難しい話抜きでおいしいのは、あくまで買ってもらう人のため。
難しいこともちゃんと考えてますってば!ほんとほんと。
トレーサービリティ面での安全性や地産地消のミクロ経済、これらの面でも町内産の野菜を買ってもらうことには意義があるんです。トレーサビリがどうとかミクロ決死隊とか、かっこいい言葉使っちゃいましたが、実は私、あんまり言葉の意味はよくわかってなくて使ってまして、つまりはこういうことです。
どこで育った野菜か、同じ町のどの場所なのかまでわかるって、なかなか無いですよね。野菜を育てた人もほとんどが顔の見える同じ町内の人たちばかり。町外の人でも、中には「豊能町で野菜を育てるのが好きだから」ってわざわざ西宮から電車を乗り継いで野菜を育ててる人も。
もちろん、顔のわからない人が作ってる野菜は危険、といいたいわけではないんです。でも、日本全国どこの野菜でも簡単に手に入るようになった今、「この場所の野菜を、あの人の野菜を売ってほしい」って、なかなか価値のあることだと思うんです。
ですから、とよのていねいは、「この場所の野菜を、この人の野菜を、あの人に買ってほしい!」にこだわるんです!

さらにさらには、儲けも度外視してません。とよのていねい野菜市はれっきとした営利目的の活動ですので、誰にはばかることなくしっかりと宣言していきます。町の野菜を売って利益を得たい!と。ちゃんと売ってちゃんと儲ける。儲けるからこそ町に利益を生むしお客さんをサポートできるし人を雇えるし、つまりは走り続けられるんです。
もちろん、逆説的に儲け度外視だとちゃんとしてないと言いたいわけではありません。「儲からないけど仕方ないよね」みたいな言い訳は用意していませんということです。売る側の都合を押し付けません、という約束です。
儲けを出すためには何よりもお客さんが満足してはじめて成り立つものですので、そのために全力を尽くします。
これに関しては、もっともっとお話したい物語があるんですがあくまで私の物語ですので、機会があればお話したいと思います。今回は買っていただく方の物語を少しでも多く語りたいです。

とよのていねいが実店舗になったよ!

というわけで、やっとお知らせです。実は前々からコツコツやってたんですが、正式に告知するにはいろいろと準備不足だったりしてまして、つまりつまり、とよのていねいが満を持して実店舗になりましたー!!!!
とは言っても、先に事務所として場所を借りてたものですから、場所だけあって売るものがない、っていう悲しい状況がずっと続いてきたなかで、今まで特にお伝えすることがなかったんですよね。「事務所借りましたー!」ってだけお知らせしても、誰も何も反応のしようがない……っていうか。
それがついについに!いろいろな方々のお力添えを賜り、ついについに!そう、ついにです!毎週火曜日野菜市を開催することができるようになりましたー!
名付けてとよのていねい野菜市!!!
わ〜ぱちぱちぱち。
インスタグラムでもハッシュタグで時々投稿してますんでチェックしてくださいね。

産地の表記に堂々と並ぶ「豊能町産」!

買い物って楽しい!と思えるお店にしたい

買い物がどんどん便利になる世の中。
便利になるってことはつまりはもともと面倒だってことなわけで、たしかに実際のところ買い物って面倒ですよね。お客様の面倒を解決するべく、企業側は努力によって買い物をどんどんと便利な方向に進めていって、最終的には買い物なんてしなくても自動的に欲しいものが届けられる世の中になるという意見も。
それってすごく良いことだと思うんですけど、でも全部ではないですよね。

ものごとにはいろんな面があって、もちろん買い物にも面倒な面があることは否定しませんが、一方で楽しい面もあると思うんです。
そう、買い物って楽しい面、ありますよね。

全部が全部、買い物が便利に済ませられるようなお店ばっかりになるよりも、ときどき行きたくなる楽しいお店があったらいいなあって思います。とよのていねいではそんなお店にしたいなあと願って野菜市を始めました。

「そうは言っても買い物って毎日のこと。疲れるのはイヤなんだよねえ」
わかりますわかります。
これを書いてる私だって、なるべくなら便利に済ませたいしいつ行っても欲しいものがいくらでも手に入って店員さんに気を遣わなくても一言もしゃべること無く買い物を済ませられる、いつものお店のほうがいいって思ってます。そういう、いつものを否定するんじゃなくって、ふだんが便利だからこそ、たまに特別な買い物が楽しめると思うんです。特別、って言っても値段が特別高いとかそういうわけじゃなくって、普通の値段です。特別って言ったのは、いつもどおりの買い物に付け足す形でちょっととよのていねい野菜市で買ってみる、その行為のことです。それがあなたの買い物の楽しさに繋がればいいなあと願っています。

「でもそれって便利さを追求できない言い訳をあらかじめ用意しているだけでは?」
正直なところ、それはそうなのかもしれません。
いつ来ても欲しいものが揃ってるとは言い難いですし、お店の空調設備もままならない中、野菜だけは鮮度を保つように設備投資するのがやっと。レジが混み合うとどうしても会計をお待たせしてしまう場面も。
できることならお客さんにもっと便利に買い物してもらいたい、そんな気持ちでいっぱいです。
でもやっぱり、できる事からはじめていかないと、たくさん便利にするにはたくさんお金が必要で、たくさんお金が必要ならたくさん人が必要で、そういう今までの「当たり前」から一歩離れたところからはじめていかないと、この物語は始まらなかったのです。

まだまだ発展途上にある「廃店舗を町のママさんたちでがんばって再生していってます」感

買う、食べる、それってあなたの物語

で、ですね。ここからが本題!!
満を持して。満を持してとよのていねいが実店舗になったのに、なぜ。なぜこんなに告知が遅れたのか。
なぜタイトルに「序章」とついてるのか。
ここから本題に入りたいからです!

では本題。

とよのていねい野菜市は、あなたが主役の物語!

は?????

物語??????

本題に入る前振り長過ぎなくせに説明不足杉ィ!!!
表現もありふれた月並みだし!

いやっ、あのですね。現代って情報過多っていうか売る側が情報載せすぎじゃないですか。それが悪いとは言いませんが、でもやっぱり情報受け取る側からしたらゲップが出そうっていうか。
暮らしの提案にこだわるとよのていねいでは、実店舗の紹介をするにしてもあくまでも読む人を主役に置きたかったんですよね。
それができるようになるまでは、どれだけ閑古鳥が鳴いても告知できん……!ってくらいのこだわりで。読む人が楽しくなければ、告知なんて出しても読んでもらえないと思ったからです。

そこで!
考えました。
買うのって、暮らしの一部じゃないですか。
買った野菜を食べるのも、暮らしの一部です。
野菜市をひらくたびに、ひとりひとりの暮らしの物語が一ページ進むことに気がついたんです。

特別高いわけでもなければ特別安いわけでもない野菜市。
でも豊能町産。
野菜のおいしさには自信があるけど、今やどこに行ってもおいしい野菜がいくらでも手に入る世の中。
いつもの野菜にちょっとだけ、とよのていねいの野菜を付け足せば、それって暮らしの物語が広がると思うんです。
町内の方も町外の方も。豊能町が好きな方もそうでもない方も。「ここの野菜をここで買う」たったそれだけのことで暮らしの彩りが少し豊かになるかもしれません。あるいは、少しと言わずとてもたくさん。

ということで、改めまして、とよのていねい野菜市はじめました。
売ってるのは豊能町産の野菜。とよのていねいならではの、ひとつだけ特別なことがあります。それは野菜を通じてあなたの暮らしの物語を紡ぐこと。
難しいことは抜きにして、買った野菜やお料理の写真と感想を添えてぜひぜひLINEかfacebookでお知らせください。こちらで再編集・再利用させていただくことにご了承いただけたら、野菜を通じた「あなたの暮らし」「豊能の暮らし」の物語として紡いでいきます!
興味を持たれた方いらっしゃいましたらぜひとも詳細は店頭で、店員から直接聞くかリーフレットをご覧ください。
ほかでもないあなたの。これを読んでくださってる全ての「あなた」にとって素敵な暮らしの物語を紡ぐお手伝いができるかもしれません。

とよのていねい野菜市は毎週火曜日。朝10:30から夜8:00まで!

場所大阪府豊能郡豊能町
光風台三丁目5-2
駐車場がございませんので、公共交通機関(能勢電光風台駅)か最寄りの有料駐車場をご利用ください。
千客万来!完売御礼!

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