こども取材室♯伊和香編–とよのしごとLABO–

by yu1
とよのていねいポッドキャスト
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こども取材室♯伊和香編–とよのしごとLABO–
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「こどもが記者になって、豊能町のしごと人たちを取材して回る──そんなラジオ番組を作ってみない?」この企画はサグるさんとのお話しの中で生まれました。

※これまでの開催やプロジェクトの詳細については過去記事をご覧ください

オオニシカナコ
(染めもの作家/サグる)
きたわきひろし
(作業療法士/サグる)
相澤由依
(とよのていねい)

食へのこだわりが光るイタリアンレストラン「伊和香」さんへ!

こども取材室3回目となる今回は、ときわ台駅前商店街にあるイタリアンレストラン「伊和香」さん。
伊和香さんは、呉林さんご夫婦のお店。豊能産のあんしん野菜をたっぷりと使用したお料理を中心に、圧力鍋で仕上げたもちもちのパスタや奥様お手製のふわふわシフォンケーキが名物です。

定休日にお邪魔して、普段は入ることができない厨房に特別に入らせていただきました!(取材の後、消毒をされています。衛生管理がとても大切だということが改めてわかりました。)

いつもはカウンター越しに見るだけだった厨房。思わず上から下まで見渡す子どもたち。
いろんな道具を説明を交えながら見せてもらいました!

厨房ならではの体験。香りや味までお仕事の魅力をたっぷり堪能

本格的な道具を見ていると次々と疑問が浮かんできたようです。すぐ目に入ったのは、たくさん並んだタイマーや包丁。気づいたことをしっかりと自分の言葉で質問していきます。

Q.どうしてこんなにタイマーが多いんですか?
呉林:圧力鍋でスパゲッティをゆでるんですが、それぞれの鍋を時間差を把握しながらきっちりゆでるために用意してます。

Q.包丁がたくさん!
呉林:包丁には種類は色々とありますよ。牛刀は魚に使います。片刃は和包丁で角度がついていて、両刃は洋包丁といいます。

厨房でひととおり道具を見せていただいた後は、テーブル席でメニューを拝見。おもわずヨダレがでちゃいます……

Q.このお店のおすすめメニューはなんですか?
呉林:スパゲッティはこだわっています。ポモドーロが人気ですね。食べる直前に「パルミジャーノ・レッジャーノ」という名前のチーズを削ってたっぷりかけます。

Q.「パルミジャーノ・レッジャーノ」は食べる直前に削る方がいいんですか?
呉林:そうですね。やっぱり削りたてが香りが良く出るので、全然違います!これは削っては置いておけません。本当においしいですよ!

そう言って目の前でパルミジャーノ・レッジャーノを小気味良いリズムで手早く削っていただきました!

呉林さんが激推しする、削りたてのチーズの味はいかに?
ペロっと味見して「美味しい〜」と思わず目が輝いちゃう子どもたち。味見のはずが、ペロリペロリと止まりません(笑)

チーズのいい香りが店内に漂います。

待ってましたの質問タイム。教えて、伊和香さん!

たくさん質問したインタビューをほんのすこしだけご紹介。こどもたちに混じっておとなたちも色々とインタビューさせていただきました。

Q. お仕事の中で一番大変なことはなんですか?
呉林:「うらごし」ですね……。みなさんに野菜をたくさん食べてほしいと思っていて、スープにすると野菜を効率よく美味しく食べていただけます。でもポタージュにするのってとっても大変で……。量によって変わってくるんですけど、ごぼうのポタージュは合計3〜4時間かかってます。他にも色々やりながらの調理になりますが、うらごし作業だけで1時間半くらいはかかってますね。

Q. デザートでこだわったものはなんですか?
呉林:料理だけでなくデザートもやっぱり手づくりにはこだわっていて、すべて無添加にしてます。添加物はすごく悪いものではないけど、あえて取る理由やメリットも少ないと考えています。クリームブリュレも使っている生クリームも純度が高いものを選んでいますよ。

Q. なぜこの仕事を選んだんですか?
呉林:この仕事を始めたのは30年以上前ですね。20年以上ずっと大きな会社で勤めていたのですが、ずっと夢だった地元での出店を決めました。もともと調理することが大好きで、食べることが大好きです。でも身の周りには自分の好みに合う、おいしいものが少ない……と感じていて「ないなら自分で作ろう!」って思ったのがきっかけです。私がおいしいと思うものをみんなにも食べてほしいと、日々料理を提供しています。

Q. 今までで一番難しかったことはなんですか?
呉林:魚の加工ですね。これをみると命を感じるじゃないですか。だから食材を大切にしたいし、身をきちんと余すことなく取ってあげたい。命を「いただきます」って言うでしょ。できるだけ食べられるところを活用していきたいんです。そのための技術が難しいんです。
プロと素人との違いがひとつあって「常に安定して同じものが作ることができる」のがプロなんですよね。常に良いクオリティを保つことが難しいことです。

冷蔵庫から取り出されたのは「ホウボウ」という魚

そのほかにも、「一番高い道具はどれ?」といった妙にリアルな目線の質問や、店内併設の可愛い雑貨コーナーで見惚れる女子たちからの「これはいくらですか?」の買う気マンマン攻撃などにも丁寧にお答えいただきました。ありがとうございました!

感じたことをふりかえる「ラジオ放送」

最後はもう一つの目玉企画、ラジオ収録。
ふりかえりシートにそって、今日見てきたこと・学んだことなどをまとめるところからはじまります。「あのチーズの名前覚えてる?」という質問にもバッチリ答えてくれました!楽しかったこと、難しそうと思ったことを振り返ることで、「自分だったらこんなことがしたいな。」と自分の気持ちと対話をしていきます。ラジオ収録でもしっかり思いを伝えることができました。

個人的にグッと来たかわいいアイデア「パルミジャーノベッジーノ(レッジャーノ)のなまえをみじかくする。」ほんまやね!なんで大人たちは、こんな呼びにくい名前にわざわざしたんやろね。

取材先を募集しています。

最後はみんなで記念撮影!リピート参加も多く、すっかり打ち解けて自然体の子どもたちがかわいくて。「次はどこがいいかな?」と期待を膨らませてお別れしました。

こども取材室は回数を重ねていくことでたくさんのお仕事を知る機会が増え、質問やラジオ放送での発言に自信を持つこと、地区や学年を超えたこどもたち同士の交流や、大人との出会いに繋がります。
今後も不定期ではありますが、取材先を募集しております。「取材に来てもいいよ」という事業所の方はぜひお問い合わせください。
お問い合わせ:toyono.teinei+saguru@gmail.com

お土産のシフォンケーキにご満悦のこどもたち

最後に伊和香さん。普段は入れない場所までご案内いただき、こだわりたっぷりのお話に惹き込まれて時間が足りないくらいでした。貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!

取材先:伊和香
講師:サグる

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「都会の贅沢もいいけれど、せっかく豊能で暮らすなら心満たされる本当の贅沢を」ローカルWEBマガジンやイベントの運営、暮らし方の提案を通じて「豊能町っていいな」と町外はもちろん、町内の方々にも再認識してもらえたら、と活動中です。

 

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